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信長関連の本
小説
下天は夢か(1)〜(4)
津本陽 講談社 講談社文庫
父の死から本能寺の変まで、信長の武将としての一生を描き切ったこの作品は、話し言葉に「尾張弁」を再現してみせたことでも知られます。「〜ずら」「〜だぎゃあ」などと話すので読みにくい作品でした。興味があるなら、挑戦するのもありかも。
決戦の時(上)(下)
遠藤周作 講談社 講談社文庫
津本陽氏の下天は夢か(1)〜(4)と同様、歴史資料「武功夜話」によって書き起こされているので、内容は結構似ている作品。神をも仏も、己れの他に何も信じぬ。余は魔王になるぞ――信長18歳。信長が18歳で家督を継いでから、安土城築城までの間のたびかさなる「合戦」を描いています。特に、これまであまり知られていなかった「川筋衆」と呼ばれる人々の影なる活躍に焦点があてられています。内憂外患の若き信長の孤独が描かれています。
反逆(上)(下)
遠藤周作 講談社 講談社文庫
決戦の時(上)(下)の続編にあたる作品。織田信長は羽柴秀吉、明智光秀、前田利家をはじめすぐれた武将を取り立ててきましたが、それにも増してまた多くの武将に「反逆」されてきました。この作品では、冷酷で自分を神と信じこむ織田信長と彼に仕える高山右近、荒木村重、竹井藤蔵らの心の葛藤を描いた作品です。そのような人々から見た信長像は信長の「暗黒面」。過酷な仕打ち、残虐なやり口が続き、読み続けるには相当気合が要ります。しかし、この信長は、「カッコイイ」の一言です。                                                        
信長;イノチガケ
坂口安吾 講談社 文芸文庫

信長が家督を相続し、敵対する織田一族との抗争を重ねながら尾張を統一、「桶狭間の戦い」によって今川義元を撃破したところまでで終わっていますが歴史小説にありがちな難しい感じではなく、時代の常識にとらわれない信長のよさが描かれていて、一般的な信長とは違った部分を存分に楽しむことができる一冊だと思います。                                 

安土往還記
辻邦生 新潮社 新潮文庫

大航海時代に突入した世界、様々な国から多くの宣教師が日本へもやってきました。この本はそんな宣教師カブラル、オルガンティノを乗せて来日してきた外国船員の視点を通した信長が描かれています。天下統一を図ろうとする信長がもつ「孤高」の精神に深い共感を覚えます。

国盗り物語(1)(4)
司馬遼太郎 新潮社 新潮文庫

戦国時代の醍醐味が凝縮された壮大な歴史物語。1〜2巻では、斎藤道三が京都の油商を乗っ取り、美濃国を「国盗り」の拠点にして勢力を拡大するまでを描き、3〜4巻では、娘の濃姫を嫁にもらった織田信長が、道三の「遺志」を継いで「国盗り」を果たそうとするまでが描かれています。乞食の身から大名になる斎藤道三の物語は素晴らしいのですが、実際の道三は、そこまでの人物ではなかったらしいのですので大袈裟な感じも。                                

炎の柱 織田信長
(上)(下)

大佛次郎 徳間書店 徳間文庫

ストーリーは、安土城建造後から本能寺の変までの信長を追っています。徳川家康の嫡男・信康に嫁がせた徳姫と、後継者である長男の信忠というふたりの子どもの「父」を見る視点が新鮮でした。鬼神のような父に圧倒されながら、本心では戦うことが嫌でならない息子・信忠の人物像は印象的。冷徹無比な「魔王」、そして燃えさかる本能寺での炎に包まれた最期など、人間・織田信長の新しいイメージを生んだ力作。

織田信長(1)〜(5)
山岡荘八 講談社・山岡荘八歴史文庫

いわゆる大河ドラマ的織田信長のスタンダードというべき作品。江戸時代以降に広まった「常識的」な信長像を代表している作品。現在では「史実でない」と分かっているようなエピソードも多数あるが、有名な織田信長の小説として一度は見てみるのもいいと思います。

本能寺(上)(下)
池宮彰一郎 毎日新聞社 
様々な時代小説で知られる著者が描くこの作品。物語は、稲葉山に岐阜城を建造し、明智光秀を召し抱えるときから、信長が本能寺で倒れるまでを描く。類例なき新たな信長像というが、革新的な政策や戦略・戦術をすべて「信長の美意識」といいきってしまうあたり、たしかに類例なき信長像ではある。本能寺の変の黒幕とそこへ至る過程は、まあ新しいといえなくもないが、あまりに懲りすぎて、よくわからない。天皇との関係をきれいごとで片づけたままで、結局のところ、夢のような作り話に終わっているように思う。美しく、夢のようにはかなく消えてゆく信長を堪能したい人にはおすすめ。                                           
洛陽城の栄光―信長秘録
井沢元彦 幻冬舎 幻冬舎文庫

「もし、信長が本能寺の変で死ななかったら?」というSF仕立てで信長の「本能寺」以後の活躍ぶりを描きながら、戦国最大の事件「本能寺の変」のナゾを説き明かす歴史ミステリーです。軽いノリですらすら読める作品ですが、その背景の「謎解き」の根拠となる部分はすごくしっかりしていると作品。

評論
神になった織田信長
秋田裕毅 小学館 
歴史検証
宣教師フロイスの記録には、織田信長は神になったという記述がある。中世的権威を否定した信長の真意と天皇制存続の謎。安土城郭の現場検証をベースに「信長神」を実証するとともに、その背後にある信長の政治構想に迫っています。実際の織田信長はどんなだったのかを知るにはこんな本なども参考になっていいと思います。
信長
秋山駿 新潮社 新潮文庫
評論
日本史上、もっとも非凡、もっとも独創的、もっとも不可解な男―信長。桶狭間から本能寺まで、従来の日本的な発想では理解出来なかった信長の行動を、プルターク『英雄伝』、スタンダール『ナポレオン』など、東西の古典を縦横に引いて明らかにしてゆく。並みいる世界の指導者と対比し、その比類なきスケールの「天才性」に迫る、前人未到の力業。野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞作。とっても読むのがたいへんですが、信長の「天才性」が見えてくるにつれ、ぐいぐいと引き込まれていきます。
信長と天皇―中世的権威に挑む覇王
今谷明 講談社 講談社現代新書
歴史検証
天下人・信長は天皇を超えようとしたのか?信長の政治構想を追究し、天皇制存続の謎と天皇の権威の実体に迫る。本書では、信長の最大のライバルが実は時の正親町天皇であったと結論づけ、信長と天皇との関係と駆け引きのなりゆきについて検証しています。 本能寺の変の真相などについてなどモ書いてあると思ったのですがなんだか中途半端でちょっと物足りない作品です。
漫画
夢幻の如く
全12巻
ジャンプ・コミックスデラックス
本宮 ひろ志 (著)
天正十年六月、本能寺で明智光秀に討たれたはずの織田信長が生きていた。というところから始まり最後にはヨーロッパまで行ってしまうといったストーリー。のぶなが好きならどうしても考えてしまう内容ですが、まあ、暇つぶしにはちょうどいい作品だと思います。
信長
MFコミックス工藤 かずや (著), 池上 遼一 (イラスト)
絵はとてもきれいだと思いますが、歴史小説ファンや、歌舞伎のような”ストーリー”好きな人間には向かない本だと思います。でも、ゲームなどでしか信長を知らないといったような人にもわかり易く読める漫画です。
織田信長―コミック
横山 光輝 (著)
いわずと知れた横山光輝の漫画です。僕は、絵があまり好きではなかったのでまともに最初から最後まで読んだことはありませんが年輩のかたにはいまだ、人気があるようです。
内閣総理大臣 織田信長
全8巻志野靖史 白泉社

「もし、現代に信長がいたとしたら、この日本をどうするか?」信長好きならだれもが一度は、こんなことを考えるでしょう。これはそんな妄想?をそのままマンガにしてしまったという恐るべき作品。織田信長が400年ぶり(爆)に政権復帰したところから、話は始まります。いきなりの解散・総選挙から省庁の再編成、円高、首都移転、少子化、財政再建など山積する問題に、その卓越した手腕でずばっと切り込んでいく爽快感! 超ワンマンでありながら、どこか人の心をとらえてはなさない魅力と、時折ほろりとこぼれ落ちるような人情味があるという信長の人物像がまたよい。